国名:ニンファーデン (由来:ニンフ+ガーデン) | |
---|
種族 | 花束の一族(ブーケット) ・『種子』と呼ばれる高濃度の魔力貯蔵器官を持つ妖精種。翅はない。 生きている間は他妖精と変わらず、特異性は死後発揮される。 亡骸を土葬すると種子が発芽、高純度の魔力を秘めた花が咲く。 花の種類は定まっていないが一律『パナシア』という薬の素となる(花の種類は現存・創作ご自由に) ・寿命は3〜50年。10代後半〜20代前半で成長が止まり、寿命を迎える約1ヶ月前から急激に老化する。 ・物理攻防低め、魔力高めの傾向にある(例外可)。 属性は木が多く、火と金以外なら他も可。 ・遺骸の国外持ち出し厳禁。国を出る際は『花弔』という紅い石を支給、国外で死亡し遺骸が丸一日経っても国へ届かなければ、石から出火、火葬される。 ・成体は20センチほど。華奢なものが多いが、肉感的、筋骨隆々の個体がいないわけでもない。 ・能天気。物事を深く考えないと評判だが厳密に言えば思考したうえで流すのである。 ・自らの死でもって他者を生かすという矜持により比較的死を恐れない個体が多い。 |
---|
国の成り立ち | ・かつて互いをつがいと定めた妖精とヒトが居た。から始まるおとぎ話。 ・要約すると『病に倒れたヒトのために命を捧げると祈った妖精がいた。その願いに心を打たれた世界は妖精を樹に変え、咲いた花を万能薬とした。 ヒトは病から癒えたものの妖精を亡くした喪失感に臥せ、世界は次にヒトを慰めるため4つの果実を実らせた。 果実はそれぞれ妖精へ姿を転じ、それが自分と妖精の子であると悟ったヒトは立ち直って育て、その子孫が一族である』というもの。 ・スピング(春)サーメル(夏)アタン(秋)ウィンテラ(冬)という彼らの血を引く4部族に別れ、死後は対応した季節の花を咲かせる。 別部族同士が子を成した場合、母方の血が出る。 ・話中の世界は他国でいう神とされるが、敬いこそすれ奉ってはいない。 なぜなら奇跡とは常日頃からあらゆるものを敬い慈しんでいればおのずともたらされるものだから。らしい。 簡単にいえば「目に見えなくとも奇跡は身の回りにあるのだから、ことさらに敬ってますアピールしなくともちゃんとしていれば伝わるはず!」 ・死んで他者のいのちを繋ぐ、という在りかた上、彼らの宗教観では天国や地獄、生まれ変わりという考え方は存在せず、死後もこの世の中で誰かとともに生きている、というイメージに近い。 ・なお『ヒト』は妖精以外をさし、具体的な種族は特定されておらず、それもあってか他種族は父祖であるかもしれないと非常に友好的である。 |
---|
国土 | ガラスのような半透明の膜(魔物避け。効力はさほどない)に覆われた国。 国民は1000人前後、一族は内1割。国土は広いが人口は少ない。 建物さえなければ端から端が見渡せると言われるほどなだらかな土地。 中央に『母の樹』というこがね色の大樹がそびえ、それを囲い花園が広がる。 足元にはやわらかな草、その合間をクリーム色の煉瓦道が伸びる。家屋の壁は道と同色、屋根は濃淡様々の緑で統一。 建物は迷路状に配置されているため、土地勘のない外から来た者は国民に案内を依頼するなどして注意するべし。 基本的な構造は人間等のサイズに合わせて作られている。 また、うっかり踏んでしまわないように、気にしなくていいようにと地上からおおよそ2メートルほどの所に一族等小柄な種族のために道が敷かれており、長身の種は頭上注意である。 |
---|
気候 | 一年を通して温暖。晴れが続き、悪天候になることは滅多になく、また四季は存在しない。 (四季がないのにそれぞれの季節の花が存在する理由は明らかにされておらず、研究が続けられている) なお年に4回ほど霧雨のようなあめにけぶる時期があり、国内では『水やりの季節』と呼ばれている。 |
---|
花束の一族(ブーケット) | 『種子』と呼ばれる高濃度の魔力貯蔵器官を持つニンファーデン固有の妖精種。 翅はなく、水中での生活も出来ない。見た目にはごくごく小さな人間である。 生きている間は他の妖精と比べても変わった特徴を持たず、その特異性は死後発揮される。 亡骸を土葬すると体内の種子が発芽、一週間ほどで高純度の魔力を秘めた花が咲く。 花の種類は定まっていないが咲く花は一律『パナシア』という薬の素となる(花の種類は現存・創作ご自由に) 寿命は3〜50年。10代後半〜20代前半で成長が止まり寿命を迎える約1ヶ月前から急激に老化する。 ステータス的には物理攻防が低め、魔力高めの傾向にある(例外可)。属性は木が多く、火と金以外なら他も可。 悪用などを防ぐために遺骸の国外持ち出し厳禁。国を出る際は『花弔』という紅い石のついた装身具が支給される。一族が国外で死亡し遺骸が丸一日経っても国へ届かなければ、石から出火、火葬される仕組みとなっている。 成体は20センチほど。全体的には華奢なものが多いが、肉感的、筋骨隆々の個体がいないわけでもない。 おおよそ能天気と言われる。物事を深く考えないと評判だが厳密に言えば、充分に思考を重ねたうえで「まあいいか」とすべてを流すのである。 いずれも『死したのち、いのちを救う』という自分たちの在り方へ矜持を抱いていることが多く、意味のない死を厭う傾向にある。 |
---|
政治など | 4部族から各1名、この国に住む他種族から4名の計8名が議会員として制定、月に1度樹の根元にて議会が開かれる。議会員は毎年国民投票によって選び直されている。 遠い昔は一族、ひいては一族から精製される薬のために他国から攻め入られることもあったらしいが現在は近隣諸国とも外交を重ね、親しくしている。 ※厳密に言えば今現在でも狙われていないわけではないのだが、絶滅させるわけにはいかないという打算や、パナシアによって自分を、国を、一族を救われた権力者たちの庇護のもとにいるため、現状はまあ平穏である。 国同士の行き来は基本的に陸路のみ。 またパナシア以外の薬の開発・生産も盛んなため、それらを輸出し、国内での生産のないものを輸入している。 |
---|
名所 | 『母の樹』 国造り神話に出るこがねいろの大樹。 その内部は5階建ての建物となっており、一般解放されているのは1階のみ。1階には国の成り立ちが展示され、2〜4階は一族の居住区、5階は薬房。 (一族が樹のなかに住むのは何代も前の先祖が「せっかく移り住んできてくれたヒト達にはのびのびと過ごしてもらおう」と居住区を受け渡したため。一族が樹の外に住んでいないわけではないが、全体的に見ると少なめである) 『花園』 大樹を囲むようにして季節を無視したあらゆる花が咲き乱れる園。 一族の亡骸が埋葬される墓所でもあり、つまり見える花はすべて一族の種子から咲いたもの。 持ち出しを防ぐために入出時は厳しいチェックが入るものの、よほどの不審人物でないかぎり申請さえすれば誰でも入れる。 なお、これら2ヶ所と居住区の間には『父の柵』と呼ばれる白い柵が取り並んでいる。 これはかつての一族の父祖たるヒトの骨で作られたものであるらしい。 |
---|
祭り | 『花還り』 役目を終えた(一族の助けた誰かが寿命を迎えること)花たちが、母の樹に還ってくると言われる日。 誰が誰のもとへ行ったかも、助けた誰かのその後の人生を知ることのないこの国の住人にとっては、自分のたいせつなひとが還ってくるかもしれないという日であり朝から晩まで樹を取り囲んでのお祭り騒ぎが繰り広げられている。 この日に結婚報告や事業開始宣言などをしたものは、還ってきた花に祝われ成功を納めると言われている。 |
---|
ニンファーデン特有の役職 | 『園丁(ガーデナー)』 一族以外のみ就任できる職業で、他国では騎士と呼ばれる存在のこと。 園丁が倒れれば国は滅ぶと言われるほどの重要職だが、その認定基準は厳しく、1年を通してひとり選ばれるかどうか。 園丁のなかのさらに一握りが『墓守』と呼ばれ、花園の護衛・管理を任されている。 『薬屋(ファーマシー)』 パナシアを調薬することを許されたもの。 出自は一族内外を問わない。就任のさいはレシピの流出を防ぐために『蕾の呪い』を受けることが義務づけられている。 花の管理方法やレシピを代々受け継ぐかたわら、パナシアを役立たせるための医学研究や新薬開発が行われている。 (蕾の呪い:禁則事項を口頭筆記などいずれの方法でも第三者に伝えようとした場合種子(蕾)が破裂、つまり破ったものは死に至る) |
---|
パナシア | 一族の花を原料に作られる黄金の水薬で『既存の薬とあわせてこと服用することで効果を飛躍させる』。 傷病を治す/進行を遅れさせる薬がすでに存在していることが前提であり、単体では治療薬には成り得ない。 逆に言うならばたとえ一滴であろうと、効果が薄いと言われていようとも『薬さえ存在すれば万病を完治させる』ことが出来る。 1人の花からおおよそ数10人分とれる。 レシピは門外不出。なお、一族は国法によりこの薬の恩恵を受けることはできない(国民である多種族は可) 母の樹の花は治療法の存在しない不治さえも癒す万病薬であったと言われるが、蕾さえつけないので真偽は不明のままである。 パナシアの流通には最新の注意が払われており、交易として持ち出す専用の役職も存在するらしいがあきらかにされていない。 また、誰から作られたパナシアがどこに流通したかなどは秘匿情報である。 |
---|
食文化 | 菜食傾向にある。これは国内で畜産をしている家がなく、また充分な水場もないことで国内全域に広がるほど動物性のもの存在しないため。 国外との交易の多い地域等では種類に限りがあるものの肉製品などが売られている。 また、火事を恐れてか極力火を使わないようにしていることもあり、生で食べる野菜料理、つまりサラダが郷土料理としてあげられる。 それもあってか、各家庭ごとに秘伝のドレッシングなるものがあったりする。 |
---|
その他 | この国における花とはすなわち一族のことであり、観賞用としての花の栽培はあまり行われていない。 また、花園に咲く花については「あれは母」「これは夫」「三軒隣のナントカさん」というように、それを咲かせた一族として呼ぶことが多いため、正確な名称を把握しているものは少ない。 一族を初めとした小柄な種族は移動の不便解消のために空を飛べる、長距離を走れる等と言った特徴を持つ魔物を乗り物として飼っていることが多い。 |
---|
学園について | 学園の卒業が上記2職につくための最低基準。 前者は武を、後者は知を得て帰国すべし(という事情から、当国出身者はどちらかを志していることになります) また園丁以外戦えるものが少ないため、近隣に出没した魔物の討伐依頼をすることも。 ついでに多種族の優秀な人材と縁を結び、誘致することも目論んでいる。 |
---|